2012年01月29日

エチオピアのアフリカ連合本部ビルが中国によって建設完成する

エチオピアの首都、アジスアベバで建設されていたアフリカ連合の本部ビルが完成したそうです。
アフリカ連合は、アフリカ大陸の多くの国が加盟する大きな組織で国際社会への影響力もあります。

新しく完成したアフリカ連合の本部ビルは、2009年から始まっていて、建設を中国が全て受け持った事が大きな特色です。

建設費用は、約2億ドルといわれ、この費用はもちろん、建設会社や内装など全て中国が受け持って工事を進めた。
完全に、中国が作って、アフリカ連合に「プレゼントした」と言う形になっています。
中国のアフリカへの影響力増大を意図しての事は言うまでも無いでしょう。

中国のアフリカへの傾倒は、大きく二つの理由。
ひとつは、アフリカに眠る資源。
こちらは今更言うまでも無いでしょう。
アフリカは、石油、貴金属、レアメタルが多く産出される天然資源の宝庫です。
その資源確保は、発展を続ける中国にとって重要な補給線となります。

もうひとつ、忘れてならないのが、国際社会における発言力です。
中国は、欧米諸国と外交的に対立する事が少なくない。
その時、国連など国際外交の場で中国に対して友好的な言動で支援してくれる国が欲しい。
国連総会などで何らかの中国に批判的な決議が出た際、可決されずに否決に持ち込めるように、親中国の国を増やしておきたいのです。

アフリカ連合の本部ビルが、中国によって建設された。
何とも象徴的な出来事です。



posted by 飛天 at 16:50 | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月28日

なぜ日本家電メーカーはサムスンに負けたのか

サムスンの攻勢に防戦一方の日本家電メーカー。
日本国内市場は、日本人の日本製家電製品のロイヤリティが高い為に成り立っていますが、世界市場ではサムスンやLGにシェアを奪われ続けている。

ソニーやパナソニック、シャープが世界市場でサムスンに敗れたのは、必然です。
現地で必要と思われていない商品を、売ろうとしたから。
逆に、サムスンは現地の人が必要と思っているものを売った。
だから、サムスンは売れ、ソニーやパナソニックは売れなかった。
当たり前の事です。
技術力で勝ったとか、負けた、そう言う問題ではありません。

日本の家電メーカーには、「品質が良いから買ってくれる」と言う一種の押し付け的な傲慢さが有った。
これが間違いで、世界の人々が欲している必要以上の高品質を押し付けようとした。
最近になって、やっと「オーバースペック過ぎた」と家電メーカー幹部が反省している事です。

サムスンは、「品質(機能)は日本製より下でも、絞り込んだ機能で安い物」をそれを求める人々に売り込んだ。
サムスンに技術力が無いのではないのです。
技術力は有るのです。
その技術力を、商品の質(機能)の向上ではなく、量産効果の向上、コスト削減に向けた。

その結果、人々が求める物を提供したサムスンが売上を伸ばした。
人々が求めない高スペックの物を提供した日本の家電メーカーが売れなかった。
簡単な理屈です。

今後、世界経済が好況を取り戻して、新興国の人々がさらに豊かになった時、日本製家電製品の「高品質・高価格」が受け入れられる時が来るかもしれない。
しかし、サムスンはその時は同じく「高品質・高価格」で攻めて来るでしょう。
それがサムスンの強さです。



posted by 飛天 at 03:52 | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月19日

PBR1倍割れ企業の経営者が経営を語る矛盾

年初に、ある会合である上場企業の社長の演説を聞いていました。
日本経済について、企業経営についてなのですが、なかなか面白い話ではありました。

しかし、その社長の企業ですが、このところ株価がPBR1倍割れ水準が長く続いています。
話の内容は面白かったのですが、企業経営を語るわりに自分の会社は解散価値を下回る評価を市場から受けていると言う面白い話。
企業経営は、株価に一喜一憂せずに、長期の視点も大事ですが、それでも長らくPBR1倍割れと言うのは市場から経営に低い評価を与えられていると言う事です。

投資家から言わせてもらえば、PBR1倍割れ企業の経営者は、不本意な事であり、恥ずかしい事だと言う気持ちを持って欲しいものだと思いますね。



posted by 飛天 at 17:13 | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月17日

中国の次期国家主席と見られる習近平氏

今年、中国でも国家主席が交代する予定です。
これまで中国を引っ張ってきた胡錦濤氏に代わって、国家主席を引き継ぐと見られているのが習近平氏。

習近平氏は、現在は国家副主席で、軍の副主席を勤めています。
詳しい人柄はそれほど伝わってきてはいませんが、断片的な話を繋ぎ合わせた感想では、「実利主義」「繊細で有りながら豪腕」と言うイメージを感じます。

習近平氏は、中国では有名な歌手と結婚し、一人娘が居ます。
その一人娘は、アメリカのハーバード大学に留学していると言われており、その点から見てもアメリカに必要以上の敵意を持っていない事が分かります。
その一方で、外交面では外国との摩擦を恐れずに言いたい事を言うという面も持っているようで、この点は中国の政治家らしい。

中国が習近平体制になっても、暫くは前任の胡錦濤体制での経済運営を継続するはずです。
経済運営も、直に大きく変わる事は無いと見られますが、確実に変化は有ると見られます。
為替体制を中心に、中国には自由化の圧力が強まっている。
習氏はリベラルな思想を持つとも言われますので、今後中国に比較的大きな変化が訪れる事も有るかもしれません。


posted by 飛天 at 14:42 | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月15日

台湾総統選挙は親中派の馬英九氏が再選

今年は、アメリカ、ロシア、中国など世界の主要国で国家元首の交代や選挙が多い年です。
そのトップを切って、台湾で総統選挙が行われました。

台湾の総統選挙では、現職の親中国派である馬英九氏が再選を決めました。
馬英九氏は、実利・実益を重視して中国との関係を良好に保つ事を政策の根底に置いています。
台湾で競争力を持つ大企業は馬氏の姿勢を支持していたものの、反中国派からは批判の的になってました。

馬氏は、再選を果した事で、今後も対中融和政策を継続すると見られます。
馬氏が総統に成ってから、台湾と中国の関係は概ね良好と言え、主に経済面での繋がりが強まったと言えます。
一方、大企業にとってメリットは大きかったものの、それ以外の一般人にとってはそれほど大きなメリットは無かったと言う声も聞こえます。
それどころか、中国に擦り寄りすぎて、まるでブラックホールのように中国に飲み込まれるのではないかと言う漠然とした不安も根強い。
それが、馬氏が勝利したとは言え、対立候補と得票率の差が僅か6%だった事に現れているように思います。



posted by 飛天 at 14:28 | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする